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このコーナーでは子供たちのサッカーに関して保護者の方、学校の先生、プロのコーチからお父さんコーチまで、皆様からのお問い合わせや、質問、そしてトピックス等を交え、ジェイルーツメソッドの一部を紹介しながら掲載いたします。

第12回 子どもってすごい。 「おっきな目標」

ジェイルーツのアカデミーでの1コマです。

U-10のカテゴリーのクラスの子どものお話です。

ジェイルーツでは、この年代の子どもたちにボールコントロールが優れているなど、必要以上に重要視していません。

ただ、段階を追って子どもたちはプログラムをこなしていきます。

「コーチ、リフティングが3回できたよ」

得意気に話しに来てくれた子どもがいました。

コーチが「そっか。よくできたね。じゃあ、5回はできるなぁ」

と言ったところ、

「ううん、10回が目標だよ」

子どもは答えます。

練習の時間でないところでの、会話です。その子は一生懸命、ボールと格闘しています。

「うーん、10回まではかなりの時間かかるかなぁ」

とコーチは思っていました。

この子は毎週アカデミーの時間に「回数」を報告してくれます。

そして、2週間後、

「コーチ、10回できるようになった!見てて」

と言って、目の前で見せてくれました。

とても満足気です。そして、コーチが次の目標を伝えようとする前に、

「次は15回だよ」

と、お話ししてくれました。

指導者の仕事は、やり方を教えるだけでなく、目標設定や、モチベーションをあげてあげることが非常に大切です。

しかし、一度動き出したら、子どもは自ら様々な目標を設定して進み始めます。

周りの子が「100回できた」と言っている中、この子の「15回」という目標達成の価値は、非常に大きなものであると

実感しました。

by Jroots

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